|
わがいのち月明に燃ゆ (ちくま文庫)
|
|
| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
|
| 人気ランキング: | 145715 位
|
| 発送可能時期: | ご確認下さい
|
| 参考価格: | ¥ 1,890 (消費税込)
|
ご購入前のご注意
|
当ホームページはアマゾンウェブサービスにより運営しています。
商品販売はすべてアマゾンの取り扱いです。最新価格、製品情報はボタンを押してご確認下さい。
|
|
雲海と満天の星と若き命の散華
著者18歳〜23歳の手記。 大正11年生まれと察せられ、戦争が無ければ、まだ存命であったかもしれない。学徒出陣で第一級の人材は散華してしまった。戦後残ったのは二流三流の人材のみという生き残りの同世代の自嘲の声を聞いた事が一度ならずある。 この手記を読み、なる程その同世代の生き残りの自嘲が自嘲にあらず、本当かもしれないと思った。その読書量、語学力、思索力、どれを取っても現代の我々は足下に及ばないであろう。著者が、散華することなく、戦後生き残ったならば、必ずやその名を世にしろしめしたでありましょう。その証拠に、手記の中で、著者が学生時代、最も親密な交流をしたO氏は、戦後梵語翻訳で大いなる業績を残した学者、大地原豊氏その人であった。 戦争の最中にありながら、著者の洞察は世界史的論議の中で自分自身の存在を捉えていた。彼は、原書で社会科学等の本を読んで思索していたのである。 彼ほどのインテリが、軍隊の中では、最高の肉体機械になるべく奮闘せねばならなかった。彼が、軍隊の日常の中で、魂で希求した生活とは、畳の上に寝ころんで本を読む生活であった。今、私が享受している生活である。 本書の救いは、この本のタイトルともなった、著者の最期についての記述である。 彼は、航空隊所属。終戦2週間前に高度六千メートルの雲海の上、散華したのである。 1945.7.28午前零時飛び立つ。月は満月に近く、しかも昇って間もない。下方三千メートルには一面の雲海、金波銀波のさざ波の如く、満天にまだ星が煌めき、その中を彼我の曳光弾が飛び交った直後、一閃の爆発が著者の散華を告げたのだ。わたしは、その瞬間を美しく思った。陸戦の泥沼の中の死よりも。実は、彼が海軍を選んだのも陸の不潔を嫌ったからともいう。
現代の学生が忘れたもの
初めて読んだのは高校時代だったが、座右の書になった。命の一日一日を、一文字一文字に刻み込むようにして、記された日記。特に、著者の読んだ本に対する感想については一読の価値大。
筑摩書房
生きることの意味―ある少年のおいたち (ちくま文庫) かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)
|
|
|
|
|